例えば風邪などの急性の病であれば、半日ほどで効果が現れてくることもあります。
これは風邪ひとつでも、西洋薬なら総合感冒薬を服用するところを、
漢方なら今現在の症状に合ったお薬を選ぶことができるからなのです。
ただし慢性疾患の場合は、ある程度お手当てにあてる時間を要します。
それは、その病を作り上げてきた背景もまた、長年の積み重ねの結果であるからなのです。
「しんどいよ」「休みたいよ」という声に耳を澄まして
コツコツ、コツコツ、身体の修繕をおこなっていきましょう。
漢方薬は自然界の生薬、つまり草・根・木・皮などの植物、動物、鉱物が原料となっています。
それに対し、西洋医学の主な治療薬となっているのは、化学合成薬品です。
また疾病の捉え方も、漢方は患者さんの全体の症状をみて総合的に判断し、処方薬を決定しますが、
片や西洋医学では、病名や検査数値などにより、薬物や治療法を決定します。
しかし、どちらか一方が優れ、別の一方が劣っているということではありません。
西洋医学には高度な外科技術がありますし、漢方には緻密な精神内科的技術があります。
これからの時代の健康管理には、どちらもうまく利用されることをお勧めいたします。
漢方薬は天然の生薬で構成されており、食後だと食べ物に含まれる油などで、
吸収の効率が悪くなってしまいます。
胃の中がカラになっている時の方が、薬効成分が良く吸収されますので、効き目にも違いが現れてきます。
Q 4 . 漢方薬の保存方法はどのようにしたら良い?
漢方薬は、直射日光を避け、湿気の少ないところに保管します。品質を保持するため、また誤用を避けるため、他の容器に入れ替えないようにしてください。また瓶詰の場合は、服用の都度、栓をよく閉めましょう。 また分包(顆粒など)の場合、1包を何回かに分けて服用する際は、切り口を二重に折り曲げるか、セロテープ等で密封、冷蔵庫などに保管し、なるべく早く服用するようにしてください。
Q 5 . 妊娠中や授乳中でも漢方薬を服用できる?
妊娠初期から5、6ケ月までの間は、胎児形成に大切な期間であり、服用には十分な注意が必要ですので、必ずアドバイザーにご相談ください。自己判断で漢方薬を購入し服用することは避けましょう。 また授乳中の服用でも、例えば寫下(お通じをよくする)作用のある漢方薬を服用すると、乳汁中に移行し、赤ちゃんが下痢をすることがあります。こちらも必ずご相談願います。
Q 6 . 漢方薬を飲んで、効いてるかどうかの判断はどうすれば良い?
漢方薬を服用して、すぐに症状が改善すれば問題はありませんが、万一服用し続けても症状改善が見られない場合、店頭でもう一度弁証をしてもらい、処方を変えてもらうのもひとつの手です。その判断は大体1ヶ月ぐらいを目安にしてみてください。ただし、主症状が改善していなくても、随伴症状が改善された、という場合には、継続服用して構いません。
Q 7 . 漢方薬はほかの薬と併用してもいいの?
現代人は、ふたつみっつと、いくつもの持病を抱え、治療していることが普通になってきています。 二種類以上のお薬を同時に服用する場合、心配なのは、薬の効果が期待通りに現れなかったり、むしろ効きすぎてしまったりすることです。したがって、2か所以上の病院や薬局でもらったお薬を、自分の判断だけで併用することは絶対に避け、必ずかかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。
Q 8 . 漢方薬にはいくつもの効能・効果があるけど、それはどうして?
漢方薬は、その症状を抑えるだけでなく、そのひとが持っている基本の体調を整えることも考えて作られています。服用される方の体質、現在のコンディション、また症状の現れ方などから総合的に判断して、そのひとに合った処方が決められます。したがって、漢方医学的に証が合えば、西洋医学的には異なる病名であっても、同じ処方を使用することも少なくありません。そのため、いくつもの効能・効果が期待できるというわけです。
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